2015年6月11日木曜日

今まで読んで面白かった本②

今まで読んで面白かった本の続きです。


SF小説

銀河帝国の崩壊  アーサー・C・クラーク

未来に人間によって作られた銀河帝国は崩壊し、人類は砂漠化した地球の都市で侵略者を恐れて生存していた。
その年に住む一人だけの少年アルビンが都市を抜け出して他の人間が住む地域を目指し、やがて宇宙船を見つけそれで地中を飛びだして、純粋知性体に出会います。

その知性体から人類の本当の歴史をしり、彼らがどういう未来を目指すのかという作品です。

そんなにページ数のある本ではないですが、読みごたえがあります。
著者の初期の作品の為、「幼年期の終わり」「2001年宇宙の旅」とは作風が違うように感じ最初は同じ著者の作品とは思わなかったです。

ほんの題名と内容が違いますが、少年の成長がみられ純粋知性体との交流なども描かれていて、私としては好きな内容でしたので、何度も読み返しています。



歴史小説

項羽と劉邦  司馬遼太郎

歴史の好きな人でないとあまり知らないと思いますが、中国の漢帝国を作った劉邦と、彼と死闘を繰り返した項羽の物語です。
戦に弱く負けてばかりだった劉邦が、猛将項羽に負け続けながら最後に勝って漢帝国が描かれています。
「四面楚歌」という言葉も項羽最後の戦いの状況を表した言葉ですし、他にも魅力的な軍師、将軍が出てきますので、三国志好きな方なら違和感なく楽しめる話だと思います。
この小説も中学くらいにかって何度も読み返した好きな作品です。


覇王の家  司馬遼太郎

徳川家康が天下を取るまでの話が、幼少期からなくなる所まで語られています。
家康という人物は織田信長や豊臣秀吉などに比べると地味な印象ですが、最後には関ヶ原で石田光成を倒し天下を取ります。

家康は織田信長が恐れ何とか戦わないようにした戦国最強の武田信玄と国境を接していて、勝てる状況でないときにも無謀な戦いを挑むなど、古だぬきといわれる慎重な男の別の1面がみられる作品になっています。

豊臣を滅ぼしたこともあり、あまりいいイメージはないかと思いますが、そこまで厳しいことをやらなければ太平の世は作れないとこの小説を読むと感じられると思います。

歴史好きの方にはぜひ読んでもらいたい作品です。







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